概要
コペンローブSの買取査定を依頼しました。コペンは残価設定型ローンで購入しており、残債が115万円、残りの支払いが6ヶ月ほど残っており、その分が約19万円分。合計134万円のローンが残っている状況。4社に入札形式で買取価格を提示してもらったところ、157万円での買取が最高値でした。4社入札による値のつり上げ効果があったかもしれません。
最終的にプラスになった要因
- 4社に同時に来てもらって、入札形式にした。
- 「3月末の〇〇日に引き渡します」と買取業者が本気で買取に来る条件で見積もりできた。
- 雑談しながら相場を探ってみて、最低ラインを残価相殺にやんわりと設定した。
- 購入時に純正HKSマフラーをつけていた。
- 購入時にナビ用のダッシュボードをはずして、オーディオのみのツルっとしたシンプルダッシュボードに変えていた(6万弱の社外品)。
- ダイハツの不祥事関連で中古車市場でのコペン不足(これは確認していないので真偽不明)
買取査定の流れ
一括査定サイトでの依頼、鳴り止まない電話
ラジオでよくCMしてる一括査定サイトに登録しました。登録した直後(2分後くらい)から怒涛の電話攻撃。仕事中だったため、基本的に出ませんでしたが、2桁後半の着信履歴がありました。ヤバス。
仕事が終わった後、都度かかってくる電話に対応しました。複数社同時に見積もりして欲しい旨を伝えましたが特に嫌な反応はされず、頑張ります!との返答でした。この会社の平日のラストの見積開始時間が18時とのことだったので、翌月曜日の18時~で依頼しました。その後電話がかかってくる会社に対しても複数社見積り希望を出すと、問題なく対応してくれました。時間は最初に返答した会社と同時間に設定しましたが「もっと遅くてもやりますよ」と言ってくれた会社もありましたね。当日見積中の雑談で、なんなら「他社に干渉されずに買取れるんだったら12時でも行きます」みたいなコメントもあったので、素直に営業さんの身体が心配になりました。
括査定開始
定時ダッシュを決め、18時からの見積に備えました。
こちらで準備したのは、
- 契約書のオプション用品欄の拡大資料
- コーティング履歴
です。査定に影響があるかもと思ったので、準備しました。
一番早い業者は予定時間の20分前には来ていましたが、私が居なかったので、対応できず。その後予定時刻前後に2社、近隣の駐車場が埋まってしまっていて遅れた業者が1社でした。自宅のマンションエントランス前に長期間停めることは憚られたので、隣のコインパーキングに車を移動して査定してもらいました。業者さんは来てご挨拶頂いた後、順次査定に入りました。1社ずつというわけではなく、皆さんそれぞれ違う場所を確認しながら群がっている感じでしたね。
業者さん達との雑談・交渉①:相場、希望価格について
コペンのシートにウチの愛猫の毛がついていたことで、最初に来た業者さんと猫談議をしていました。ちなみに、長毛種の毛はシートに入りこまないので、取りやすく、査定に影響は無いそうです(逆に短毛種や犬毛は影響ある場合があるらしい)。業者さんも手練れなので、雑談しながら私から希望金額を聞き出そうとしてきます。その時点では、私はネットで調査した相場しかわかっておらず、実際の相場を知りたから依頼した状態だったため、素直にそう話しました。
残債額については素直に話しました。個人的には残価でラインが引かれてしまい、残債と相殺するくらいの価格になってしまうと嫌だなと思いましたが、信頼優先で対応しました。ちなみに、ネットでの事前調査では買い取り価格相場が122万円で、残債補填に届かない可能性があり、その時点では私は10-20万くらい手出しで精算することを覚悟していました。
(残り6ヶ月払い続けて返却するのと変わりませんからね)
業者さん達との雑談・交渉②:引き渡し日の設定、業者側の相場感
他愛もない雑談をしながら(買取業者の闇、過去、コンプラ笑)、全社の査定が終わりました。査定が終わった会社も雑談に加わりつつ、話が核心に移行していきます。業者毎にお伝えしたことがばらついていると、フェアじゃないし、こちらも損しか無いと思ったので、改めて残価や購入時のオプションについてはお伝えしました。その後、業者全体の希望をお聞きするフェーズに。
- 高い値段をつけるには、引き渡しのタイミングを決定している方が良い。
- 3月と4月だとつけられる値段が異なる。
- 3月末のオークションに間に合うタイミングが好ましい(これは自社販売する会社は関係ないそう)
- 引き渡しタイミングを決めたとして「今日」高値を提示した業者と契約できるかで提示額が変わる。
査定業者も商売ですから、先延ばしになりコストがかかるよりスパッと決めてしまいたいのでしょう。また、別業者の査定が追加され更に価格が釣り上がるのは望ましくないはず。以上のような理由から、上の条件が提示されたのだと思います。
基本的に、上記の条件をすべて受け入れました。当初は相場を確認するためでしたが、査定業者のうち1社が「相場は140万くらいだと思います」と他社に対して牽制をしてくれました。その時点で手出しが限りなく少なくなることが分かったため、手放すことを決めました(妻にもLineで報告)。ここまで来たら、残すは各社が140万からどれだけ頑張れるか、に切り替わりました。
価格提示
雑談しながら各社が本部(?)に連絡を入れていました。最終的な値決めを行っていたようです。ご挨拶時に頂いた名刺を一旦お返しして、名刺の裏に価格を書いて頂きました。全社で揃ったところで、オープンプライス!
低い方から、
- 125万
- 147万
- 155万
- 157万(最高額)
でした。正直驚きました。ちなみに相場が140万くらいと言っていた業者が147万で(先に渡されたのでカンニングしていた)、これでも高いと思いましたが、更に2社が8万、10万も上乗せするとは思っていませんでしたね。ちなみに、125万の会社は昨今(2024年時)なにかと話題の中古車販売買取会社です。別会社の方から状況を聞いたところ、会社状況的に100万以上の査定は難しいのではないかと話していました。なので、高価格帯が予想できる査定の場合は、該当会社の査定はそれほど期待できないと思います(2024-03現在)。商社の傘下に入り、体質改善が進むと思うので、そうなると査定額も追い上げてくれるかもしれません。
最終的に、もちろん最高額を提示してくれた会社にお願いすることになりました。各社自分たちの価格で勝った・負けたの記録のために名刺裏価格の写真を撮り、買取業者以外は帰社されました。
買取契約
業者が決まったので、契約段階に入りました。「契約書を作成するので5分ほど車の中でお待ち下さい」と言われました。5分でできるんですね。5分後、車の外で、業者のスマホを見ながら契約内容を確認しました。引渡日や価格、引渡条件など見落とすとダメージの大きいところはしっかり確認してくれました。査定から3週間ほどと、余裕を持った引渡日にしてくれたのも良かったですね。次の車が決まっているとはいえ、車がない期間は不便なので。書面の確認が終わった後は、スマホにPDF書類が届き、電子サインで決裁しました。その後、軽く雑談をして、引渡日に必要な書類の説明を受け、終了となりました。
結論として、今回の買い取りは個人的に納得できる結果となりました。今回の買取価格と乗った期間の支払いを計算すると、75万円ほどで新車のコペンローブSに2年半の間乗れたことになります(車両価格だけですが)。私は安かったと感じますが、人それぞれですかね。参考までに。
余談
今回査定に来た4社
- 去年まで業界1位だった会社
- 業界2番手だったけど1位になった会社(最高買取額を定時)
- 業界5位の会社(猫談議した人)
- 地元で車買取業をしている会社
昔の車買取業の闇
買い取りで負けた腹いせに建物裏に連れて行かれてボコボコにされたとか話していました。社用車にツバはかれたり。15年くらい前の話らしいです。ホントかどうか不明ですが、怖っ笑。(1名同意してた…)
新人教育
最終的に買い取って頂いた会社は新人さんが来られていました。この新人さんが「言って大丈夫?!」ってことまで話していたので、ハラハラしました笑。上司は諌めていましたが、新人なんですみませんと。新人教育って難しいですね。
駆け引きのヒリつきはすごかった
雑談しながら、価格交渉や条件交渉を行いました。条件が固まるまでは、各社できるだけ有利な条件を引き出そうと文言に気をつけながらヒリヒリした感じで話していました。もちろん私も下手な言質を取られないようにしながら。そこにノーガードで突っ込む新人さん笑。上司が止めていましたが、手札見せすぎてましたね。これ、得なのは私だけで、業者側は皆さん横並びなので、交渉段階での共闘はハマりきらなかったという印象です。
終了後の解散スピードの速さたるや。
提示価格のオープンプライス、その際皆さん「え!」「うそ!」「あー…」とか良い反応していました。私より。その後各社写真を撮られましたが、撮ったら即「お疲れ様でしたー」と一瞬で散っていきました。まぁ確かに、余韻があったところで一銭にもならないのは後から考えればわかります。無駄に2時間ほど雑談していたので、私の方に情が湧いていたのかもしれません笑。
最後に。
最後の買取契約締結まで入れて、2時間半くらいかかりました。意外とかかりました。寒い時期は外で待つことになるので厚着必須です。
引き渡しが決まった後、コインパーキングから自宅立体駐車場へ移動するときに突然エモい気分になりました。もう自分のものではなく(そもそも残クレのため自分所有ではないが)、好きなときに乗れなくなるのだなぁと。足りないと思っていたパワーも公道ならこれで十分かもとか、オープンの開放感に乗れるのもあと少しなんだなとか、失うことが決まってから気付き、思いに至ることがいっぱいありました。人間とはなんと欲張りな生物なんだろうか。
ありがとうコペン。
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