ワイヤレスイヤホンで感じた「因果性のジレンマ」。充電ケースが先か、イヤホンが先か。

雑記

先日ワイヤレスイヤホンの充電ケースを紛失してしまった。その時「ワイヤレスイヤホンの”本体”を無くしちまったなぁ」と思った。そして、それが正しいのかわからなくなった。

私はFINAL社製品のZE3000を愛用していた。FINALは国産のイヤホンメーカーで、レビューなどに惹かれ購入。その他の製品と聴き比べていないので、実力を実感はしていないが、佇まいやアフターサービスの良さなどで購入した。

このZE3000の充電ケースを紛失した。縁あって、友人の出演する舞台を鑑賞し、鑑賞後に友人と麦酒のお勉強へ。ほろ酔いのその帰り、電車の中へ落としてきたらしい。電車に乗る前にイヤホンをつけ、充電ケースはパンツの右ポケットへ。電車内でメディアを消費して、帰宅して充電ケースが無いことに気付く。普段は徒歩通勤のため、たまの外出時にしか電車には乗らない。歩いているときにポケットから充電ケースが落ちたことは無いので、電車内でポケットの充電ケースがせり上がり、シートへコロンと出てしまったのだと思う。

充電ケースが無いと認識し、最初は帰宅してから紛失したかと洗濯物かごやカバン内を探したが見つからない。20分の捜索の末「電車の中だろう」と理解するしかなかった。そのときに脳裏に浮かんだセリフが「”本体”を無くしちまったなぁ」である。

充電ケースはワイヤレスイヤホンの本体なのだろうか。充電ケースが無いと、左右単体のイヤホンに充電が行えず、いずれ使えなくなってしまう。また、ペアリングする際は充電ケースに入れた状態で初期接続などの処理を行う。そういう意味では「充電ケースが本体」と言えよう。

しかし、待てよ。イヤホンの仕事は「音を作る」ことである。それを担っているのは左右単体のイヤホンではないのか。そうすると、より重要な役割を担っているイヤホンが本体ではないのか。音を聞いている間、充電ケースは認識の外である(だから無くした)。しかし、そのイヤホンは、充電ができないといずれ音を作れなくなる。

「卵が先か、鶏が先か」
まさかワイヤレスイヤホンで因果性のジレンマを感じるとは。人間はワイヤレスイヤホンというヤバいものを作ってしまったのではないだろうか。

PS.拾得物センターへ連絡したがそれらしいものは届けられていないそう。私物に付喪神がついていると感じてしまう質なので、お別れは非常に辛い。
さて、次のワイヤレスイヤホンは何にしようかなぁ。

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