※この記事は2024年5月時点に立てた仮説メモです。2026年に55年分のデータで再検証したところ、黒点数とドル円・ユーロ円の年次リターンに安定した相関や予測力は確認できませんでした。現在の評価は再検証記事を参照してください。
太陽活動と経済はつながるのか
2024年5月ごろ、太陽活動が活発だという話から、「太陽周期と経済活動がリンクすることはあるのか」という話を聞きました。
最初は偽相関っぽい話だと思いました。
ただ、太陽活動が地球環境へ影響する以上、何らかの経路で社会や経済へ小さな影響が出る可能性まで最初からゼロとは言い切れません。
私はFXトレードをしていたので、長期の環境認識へ使えるような傾向があるのか、とりあえず可視化してみることにしました。
月平均黒点数とドル円、ユーロ円の比較
参考にしたデータは次の2つです。
これらをChatGPTで整理し、黒点数とドル円・ユーロ円を重ねて作図しました。
ぱっと見では、強く連動しているようには見えません。
まあ、そうですよね。
それでも、当時は長期の環境認識用の補助線として何か使えないか、という目線で眺めていました。


比較図からわかること
当時、図から拾っていたのは次のような点です。
- 大雑把には重なる場所があるが、黒点数が先行する場合も遅行する場合もある
- 一部の上昇転換では、黒点数が低い時期と為替反転が近く見える
- 下落局面では、黒点数が先行しているように見える場所もある
ただし、これはグラフを見た時点の観察です。後から多数の条件を試せば、偶然似て見える場所を拾うこともできます。
2026年の再検証では、まさにその点を多重検定やランダム化まで含めて確認し、単純な売買シグナルとしては支持できないと判断しました。
当時は何に使おうとしていたのか
当時の私は、市場を大きく、
- 値動きで利益を狙うフェーズ
- 金利差で利益を狙うフェーズ
の2つに分けて考えていました。
その中で、「太陽活動の変化が市場の長期的な動きやすさと関係するなら、環境認識の補助線になるかもしれない」と考えていました。
いま読むと、太陽からのエネルギー変化と市場変動をかなり直接につなげて考えている部分があります。
ここは飛躍が大きかった。
でも、仮説を置いて実際のデータを見てみる、という入口自体は悪くなかったと思います。
その後、ちゃんと再検証した
この旧記事を残している理由は、当時の仮説が正しかったからではありません。
むしろ逆です。
2024年には「何となく重なって見える」と感じたものを、2026年には長期データ、ラグ分析、多重検定、ランダム化、周期解析、ウォークフォワード予測まで使って検証し直せるようになりました。
結果、当初の仮説はそのままでは支持されませんでした。
でも、こういう履歴は残しておきたい。
思いつく → 可視化する → それっぽく見える → ちゃんと疑う → 壊す。
この流れまで含めて、経験値だと思っています。


コメント